No09 ひたち・みちのく編(旅路はるか)


本格的に日本一周徒歩の旅にのりだす前に、2週間程度の房総半島の旅を経験したことは本当に良かったと思う。
この経験から、日々の疲れを溜めないこと、そのためにも宿を必ず確保すること、それに足のマメ対策の重要性を教えられた。
また、旅では予期せぬことが起こるものだということも体験した。 何かのアクシデントで宿がとれず、野宿せざるを得ない場合もあるかもしれないと考えられた。
こうした諸々を考えて、厳冬期の旅は避けることにした。真夏は、仮に野宿になっても命にかかわることはないと思った。
そこで日本一周の旅は、2005年の春から秋にかけて北日本を一周し、翌年の同じ時期に南日本一周することにした。
まずは、百円ショップで購入した県別道路地図とインターネットのタウンページ(宿泊情報)をもとに全行程計画を立てた。
できるだけ海岸線に沿って、一日歩行距離(30km前後)内に宿があることを確認しながら、宿泊地と歩くコースを 決めていった。
こうしてできた北日本一週計画は、千葉県銚子から太平洋沿いを北上して下北半島の大間崎へ。 そこからフェリーで函館に渡り北海道を一周する。 函館から再びフェリーで青森に渡り、今度は日本海沿いを南下して石川県金沢までとした。
宿泊数は156日で、これに天候待ちや休養日を1週間に一度程度考えて20日強を加えた約180日の旅となった。
総歩行距離は3600km、一日平均歩行距離は23kmである。
(実際には、日数189日、総歩行距離は3656km、一日平均歩行距離は22.7kmであった)
次に、この旅の仕度品は、報道カメラマンの石川文洋さん著作の「日本縦断徒歩の旅」の中の旅仕度を参考にした。
わたしもカメラを趣味にするので、この写真関連の器具がかなりの荷物になった。
また、家族や友人、写真仲間に旅の様子をメールしようと、直前に購入した携帯電話と充電器も加えた。
旅先で読む本として、司馬遼太郎著「この国のかたち」1冊も追加した。
それら一式が、上記の写真である。

こうして、いよいよ日本一周徒歩の旅に出発する準備が整った。
しかし、計画を立てたものの、自分でもため息が出るほど「旅路はるか」であった。
どこまで行けるか、本当のところ全く自信がなかった。
旅の全容は妻にだけ話をした。その妻も、たぶん2〜3週間で帰ってくると思っていたようである。
他の人に旅の全容を話しするのは、大法螺を吹くようではばかられた。 だから、旅先を聞かれた時は、、その都度、行けそうなところまでの話にとどめた。


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