No131 九 州 編(日向市向江町〜延岡市北浦町)


今日は、天気予報通り雨だった。
幸いカサをさして歩ける程の雨。
天気のせいか、朝から少し身体が重い感じがする。
国道10号をJR日豊本線を横目に見ながら黙々と歩む。
歩道の幅が広いところが多く、ダンプ等の車のしぶきを浴びることがないのが救いだ。
門川町を通り過ぎ、延岡市に入ってJR旭ヶ丘駅近くで昼時になる。
久し振りにファミレス「ジョイフル」を見つけ入る。
店の入口で濡れた雨具を脱いでホッと一息。
ここで1時間ほどゆっくり昼食をとって、出発すると雨は上がっていた。
しばらく行くと、沖田川のところでJR日豊本線、国道10号、土々呂バイパス道路の三つが交差した。
国道10号は、その先の平原町交差点で左右二手に分かれる。
左方向の延岡市中心街に向かう県道16号を行く。

市街地の道を進み、大瀬川を渡ると一段と都会的な景観になる。
大きな交差点の歩道に、変わった形をした時計塔がひとつ建っている。
交差点の名が「中央通り」で、ここが市の中心というのかもしれない。
そのシンボルとしてのモニュメントなのだろうか。
鉄製の4本の柱に風見鶏を付けた屋根がのる。
その屋根には東西南北に、四角形を90度傾けた形の時計が4個取り付けられている。
屋根の内側には、愛らしい天使とキューピットの繰り人形がくるくる回る仕掛け等もある。
自然と産業、そして平和のハーモニーと云ったものを表しているようだ。
地方の中都市で、延岡の市街地は意外と活気がある様に見える。

その先でまた川を渡り、祇園町のアーケード商店街を通り抜ける。
そうして、JR延岡駅前に着いてチョッと驚く。
ここまで通りぬけてきた明るく元気な市街地の雰囲気がないのだ。
JR延岡駅は、新幹線の駅程ではないにしろ、もう少し華やかさがある駅を想像していた。
今や鉄道駅は、そのまちの玄関口とはいえないかもしれない。
それにしても、この駅正面の雰囲気は、中心市街地のそれとはかけ離れた印象だ。

今日の宿は、この駅の近くにあった。
シテイホテルなので、食事は朝食だけにして夕食は外食にする。
しかし、駅周辺は何となく寂しい雰囲気。
結局、駅近くのコンビニで幕の内弁当、サラダ、缶ビールを買ってホテルの部屋で食べる。

妻からの後方支援物資が、予定通りホテルに届いていた。
新しい靴、画像を記録するCDR、様々な郵便物、それに3歳になった孫の写真等も添えられていた。



次の朝は晴れた。
県道16号からJR日豊本線を渡り国道10号に出る。

国道10号はその先で、国道388号と分岐する。
ここからリアス式の海岸線をたどる国道388号に進む。
北川に架かる川島橋は、車道と歩道は別々の長い橋だ。
そこからは、川島トンネルまで勾配のきつい長い上り坂になる。
早くもバテ気味になる。
この先どうなるか心配だったけれど、トンネル内は涼しく少し元気が蘇る。
トンネルを抜けると、気温も下がり歩きやすい天気だ。
久し振りに自然がいっぱいの山中の道を、幾つものトンネルを抜けて行く。
海が見えたところで、「ビーチの森すみえ」というリゾート地になった。
ちょうど昼時で、どこかに食事処がないか見廻す。
まだシーズンオフなのか、人気もそれらしきものもなく先へ進む。

その先も山道でトンネルも抜けて熊野江と云う集落に出る。
しかしここにも食事処はなく、木場と云う名のバス停のベンチに腰を落とす。
疲れと空腹で元気なく辺りを見廻す。
谷間にあって眼前には、薄い緑の田と濃い緑の山林が拡がっている。
それを眺めていると、少しづつ癒される気分になって来た。
そして、チョッと写真でも撮ってみるかと、カメラを簡易三脚に載せて自分に向ける。

後方支援物資で送られたおニューの靴は、はき替えたことを忘れるほど、足に馴染んでくれている。

そこから熊野江トンネルを抜けて、一つ山越えをすると、海辺のところに道の駅北浦があった。
ここでようやく、食事処を見出す。
てんぷらうどん(580円)とおにぎり(100円)を注文する。
それを持って屋外に出て、海の眺めの良いベンチに腰を下ろす。
この時の食事は格別おいしかった。
道の駅北浦には、立派な多目的ホールがある。
その中の休憩所に、ふかふかしたマサージ機が2台設置されていた。
料金箱が附いていて、1回(10分)/100円となっている。
上半身を1回、腰部分を2回試してみた。
とても気持ちがよく、3回目は眠ってしまっていた。
お陰で身体が楽になり、また深い山道に入って行く。

道の駅から今日の宿がある北浦町古江までは4km程だと云う。
それでも、3つのトンネルを抜ける山道が続いた。

今日の宿の民宿は、予約の時にチェックインは17時以降にしてくれと云われた。
それで、休憩間隔を約3km毎にして、いつもより多くとって歩く。
民宿は北浦町古江の漁港の岸壁近くにあり、そこに17時少し前に着いた。
民宿と云っても、広いベランダのある旅館と云っても良い造りだ。
ご主人は、今日は天候の加減で漁ができず、たいした食事は出せないと云うことだった。
しかし、宿泊客は私一人なのに、鯛の刺身、貝、カニ、酢の物等、しっかりと美味しい夕食を用意してくれた。



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