No134 九 州 編(臼杵市海添駅前〜別府市亀川中央町)


今日の天気予報は、午前中晴れて午後からは雨だという。
旅の行程は、大分市西鶴崎まで24km程。
雨が降る前に、出来るだけ先に進もうと、早めにホテルを発つ。
心惹かれた臼杵のまちを忘れないようにと、JR臼井駅周辺を写真に収める。
駅前から通りを北上し、臼杵城跡を左に見ながら進む。

臼井川に架かる中須賀橋から川沿いのまちを望む。
昨日バスで通った川沿いの道は、朝の交通ラッシュになっている。
橋を渡って進むと、末広川沿いの道になり国道217号に出る。
国道217号を小一時間程行くと、佐賀関と大分方面に分かれる交差点になった。
佐賀関方面は国道217号で海沿いを行く道。
大分方面は、県道で山越えする道。
県道を行くと、早くも雨が降り出した。
カメラをバッグにしまい山道を上がる。
小さなトンネルを二つばかり抜けて、さらに長い臼坂トンネルを出ると下り坂になる。
山道を下り市街地に入る頃に雨は止んだ。
そして坂ノ市と云うところで、再び国道217号につながる。
国道217号を行くと、直ぐにお馴染みのファミレス「ジョイフル」があった。
少し遅い昼食になったけれど、ここでサラダうどん(499円)を食べる。
昼食後1時間程行ったところに、大きなテントが見えた。
何かのイベント用だけれど、人影はない。
その屋根下のベンチで休んでいると、また強い雨が降ってきた。
休憩時間を延長して30分程雨宿りする。
梅雨本番と云った感じで蒸し暑く、雨具も着ていても湿気で身体中がぐっしょり濡れてくる。

雨が小降りになって歩きだし、小一時間するとJR鶴崎駅入口の交差点になる。
今日の宿に電話で場所を尋ねると、直ぐ近くだった。

宿に着くと、女将さんは直ぐに風呂を沸かし、どうぞという。
そして、濡れた衣服を洗濯したいと云うと、快く洗濯機のところまで案内してくれた。
この旅館はもともとは酒屋だったそうで、スーパー等の安売りで商売替えを余儀なくされたそうだ。
もう70歳になるという女将さんは、そんな話等して夕食の話し相手になってくれた。



W杯サッカー日本対ブラジル戦は、朝方4時頃からの放映だった。
寝不足になるからと観ないつもりだった。
ところが3時頃目が覚めてしまったので、ついテレビを付けた。
すると試合は始っていて、前半は1−1の同点。
それで後半戦を観ることにしたら、始まると直ぐにリードを奪われてしまう。
こりゃだめだ、とテレビを消して眠る。

朝起きてテレビを付けると、梅雨前線が完全に九州地方に居座っていると報じている。
そして、今日は大雨警報だという。
今日は別府市亀川まで24kmの旅。
道中は大分と別府の市街地が続き、歩道もあり休憩も建物の軒下なんかがあって困らないのではないか。
迷った末、そんな予想をたてて出発する。
その予想は概ね当たり、小一時間毎に軒下を見つけ休憩する。
軒下に腰を下ろし、雨水が跳ねる歩道を眺める。
雨水の臭いと共に、子供の頃のことを思い出す。

梅雨になると、田んぼの水路に小魚が一列縦隊になってやって来る。
水路に四手網を置いて、それらを待ちかまえる。

子供の頃は、梅雨時もこんな楽しみがあったと。

そんな雨宿り休憩をとりながら大分市の賑やかな中心市街地を通り抜ける。
大分港入り口付近でラーメン店があり入る。
昼には少し早いけど、長浜ラーメン(450円)を食べる。

ラーメン店を出るとその先は、別府湾沿いの道になった。
そこから別府の市街地まで6km程は、まちなみが途切れた。
相変わらずかなりの量の雨だ。
幸い風がないのが救いで、傘をさして歩く。
田の浦ビーチ付近は、長い道路横断歩道橋が数か所あった。
その橋下で休んだり、小雨を狙って歩道橋の上から道路越しの別府のまちを撮る。
別府のまちは、湾に面した山の斜面に湯けむりを漂わせて拡がっていた。

別府のまちに入ると、温泉の臭いが漂う。
日本随一の温泉数を誇るまちは、観光地の雑多な賑わいがある。
温泉旅館やホテルが目白押しだ。
そんな沿道を横目に道を急ぐ。
今日の宿は、別府八湯と呼ばれる八つの温泉郷のひとつ亀川にある。
そしてその亀川は、別府でも北の端だ。
雨の中、どんな温泉旅館でどんな湯かと、思い巡らし急ぎ足に。
途中電話で宿の道順を尋ねながら、ようやく玄関に到着する。
そこは温泉街と云うより、一般の民家が並ぶ小さな通りにある旅館だった。
それでも内部は、むかしながらの温泉旅館の雰囲気がする。
部屋に案内されると、先ずは温泉にと浴衣に着替える。
冷えた身体に、じわーと湯の温かみが染み、疲れが湯に溶けだす。

ここの女将さんも、夕食の時、歩く旅に興味を示して話し相手になってくれた。



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