No68 北の大地 編(小樽市銭函〜余市町)


小樽市銭函の朝は、午前中は晴れて昼ごろから雨の予報だ。
雨に降られる前に、JR小樽駅近くの宿に着きたいと道を急ぐ。
午前中は曇り時々晴れと云った天気で、蒸し暑くだんだんと疲れてくる。
身体全体の疲れと云うより、股関節や筋肉が固いと云う感じだ。
それでも18kmの短い旅なので、宿には雨の降る前の13時過ぎに着いた。

今日の宿は素泊まりだけの旅館だけれど、風呂は24時間OKだという。
すぐに風呂に入り、汗にまみれた衣服の洗濯を済ます。
それから、高校野球の準決勝、駒大苫小牧と大阪桐蔭の試合をテレビで観ながらひと眠りする。
野球は接戦の末、駒大苫小牧高校が勝ち、これから小樽のまちに出かけようとしたら雨が降り出した。

今日は、後方支援してくれている妻の誕生日だ。
小樽のまちで、何か誕プレになるものをみつけて家に送ろうと思う。
強い雨が小雨になるのを待って出かける。
まずは、観光名所の小樽運河に行ってみることに。
宿から出てすぐの稲穂4丁目と3丁目の間の大通りを、真直ぐ下って運河に出る。
その運河沿いの「ガラス工芸館」を覗いてみた。
いろいろ見るうちに、小さな木の葉をデザインしたガラスペンダントが気を引いた。
この店のオリジナルデザインだというそれを、手のひらにのせてみる。
大きさ2cm程の葉っぱの形したガラスの中に、背面を金色にして緑と赤の玉模様が散らしてある。
その葉っぱは、捻りを加えられて、見る角度によって変化する彩りと輝きがおもしろい。
妻の誕プレに良さそうと、すぐに店から自宅へ郵送の手続きをする。

早々と妻の誕プレが決まり、雨も止み、気分良く小樽運河の赤レンガ街等を散策する。
小樽のまちは、運河を始め歴史ある建造物が多く保存活用されて懐かしい落ち着いた雰囲気だ。
運河沿いのレトロな雰囲気は、夕暮れ時に最高潮に達し、大勢の観光客であふれだす。
すこし歩き疲れて夕食にしようと店を探す。
寿司屋を始め海鮮料理を売りにする店が目立つ。
こんな夜は、やはりイッパイやりたいと思い立って居酒屋をさがす。
通りから少し入ったところで「ホルモン焼き」の文字が眼に入る。
「食道楽」という店の名も気に入って中に入る。
ご主人が愛想よくカウンター越しに話し相手になってくれ、焼肉と酒が共にすすんだ。


次の日の朝は雨だった。
昨晩、眠りの中で、このところ疲れが抜けないので、明日は雨ならここに連泊しようとぼんやり思った。
それで、すぐに連泊の申し出を女将さんにしたらOKだ。
それから、今日の宿泊予約している余市町の旅館にも、一日延期の電話をし承諾を得る。

昨夜、雨の中、宿に自転車旅行の数人が到着して騒がしかった。
その人達は、朝早々と出発して、宿はわたし一人になった。
素泊まりの宿で朝食もなく、洗濯も昨日終えているので、午前中はひたすら眠ることに。

目覚めると11時半頃で、風呂に入って昼食をとりに街へ出かける。
昼食は、ちょっと洒落た造りの小樽ラーメンの店に入った。
カウンター席に座り味噌ラーメンを注文する。
ここはフランス料理を修行した人の店だと云う新聞記事がカウンターに貼ってある。
味は確かに良かったけれど、麺がわたしにはイマイチだった。

それから、JR小樽駅前の長崎屋デパートに行って、ズボンのベルトとボールペンを買う。
牛革のベルトは、汗でゴワゴワになり、塗料が下着にしみ込むようになった。
随分前から気になっていて、ようやく新しいのと取り替えてホッとする。

宿に戻って、部屋のテレビを観ながら横になったら、またぐっすり眠る。
眼が覚めると、テレビはまだ夏の甲子園野球の決勝戦をやっていた。
結局、地元の駒大苫小牧高校が、54年振りといわれる夏の甲子園2連覇を達成した。
今回の甲子園野球で驚くのは、150km/時の速球を投げる投手が何人も出てきたことだ。
つい最近まで、高校野球では時速140km台の速球を投げれば打たれない、と野球中継の解説者が云っていたほどだ。
プロ野球でも、時速150kmの速球を投げられる投手はそんなに多くいない。
高校野球は、進化のスピードが速まっているようだ。


連泊した夜の天気予報では、今日は一日中雨だった。
朝起きると、雨はまだ降っていない。
昨夕、近所のパン屋で朝食用にあんパン2個とカレー揚げパン1個、それに「午後の紅茶」1缶を買った。
それを食べて、いつもより1時間早く宿を出る。
今日の旅は、JR函館本線余市駅前にあるという宿まで約20kmの行程だ。
いつ雨が降り出すか気にしながらの旅である。、

気温が低いのと、昨日、休養したお陰で身体が軽く順調に歩く。
ほぼ1時間毎に15分の休憩をとるペースで進む。
午後12時半頃には、余市町の市街地に入った。
折よく食事処があり、そこでカツ丼の昼食をとる。
そこを出て1km歩くか歩かないうちに宿に着く。
雨は宿の直前でようやく降り出し、今日もラッキーだった。



Back

Top

Next