No95 越前・中・後 編(福井県あわら市〜越前町玉川)


今日の天気は80%雪の予報。
しかし朝は小雨なので出発する。
途中から氷雨になる。
コンビニで買ったビニール傘をさして歩く。
寒いけど、風がないので歩きやすい。
宿を出て1時間ちょっとのところに道の駅三国があった。
道の駅も大小いろいろだけれど、ここは広い敷地に大きい立派な建物だ。
ミネラルウオーターとブルベリー入りの飴を買って休憩する。

道の駅辺りから先は臨海地帯の殺風景な道で、氷雨の冷たさが一層身にしみる。
休憩したくても適当なところが見つからない。
ポツンと建つ閉店中の物産店が見え、その軒下でやっと腰を下ろす。

臨海地帯を抜けると鷹巣海岸の集落になる。
軽食喫茶があり、昼少し前だけれど入る。
豚照焼丼コーヒー付きと云うのを注文する。
店の人に今日の宿「国民宿舎たかす荘」を尋ねると、2〜3km先にあると云う。
宿はもう真近くと聞けば安心だ。
それで、店にあるマンガ本「金太郎」と云うのを読みながら、濡れた衣服を乾かすことに。

国民宿舎「たかす荘」は、鷹巣漁港前の高台にあった。
福井市営で、屋上に展望室を備えた立派な建物だ。
日本海の眺めがよく、しかも源泉100%かけ流しの天然温泉付きだ。
コインランドリーもあり、たまった下着や濡れた衣服を洗う。

鷹巣海岸には幾つかの民宿や旅館があって、そちらに泊る予定だった。
ここでも予約の電話を入れると、ナントかカンとかの理由で断られてしまう。
粘り強く当たっていたら、この国民宿舎を教えられた。
ありがたいことに、国民宿舎は一人客でも広い部屋に泊めてくれる。
これからはまず国民宿舎を探すことにしよう。



翌朝、まず温泉に浸かる。
ここの温泉は飲んでも良いと云うので、コップに汲んで飲んでみる。
昨日も温泉に3度も入って疲れもなく体調もよさそう。
朝食も程良い量と質でおいしくいただく。

天気はくもり時々晴れの予報だ。
冷たい風が強く、上下の雨具を着てないと寒い。
日本海の荒波が大小の岩にぶち当たって砕け散る様は豪壮だ。
それに刺激されて、鈍っていた写真ゴコロが眼を覚ます。
沢山の石の柱がくっついて出来たような「鉾島」。
「かに刺し、焼きがに」の看板を立てる店。
浜に沢山の小型漁船が並ぶ漁港とその集落。
福井市小丹生町と云うところでは、岩壁に大きな「神の足跡」と云うのもある。
あれやこれやと写真撮影に夢中になって歩みが遅い。

長いトンネルを抜けて越廼村(現福井市)に入った時は昼になっていた。
数人が魚をさばく店の前を通る。
振り返ってそれを撮ると、ようやく空腹に気づく。
ちょうど食事処が見つかり、今日はカキフライ定食にする。
昼食をとって先に進むと、こんどは魚の干物で溢れんばかりの店。
「豊饒の海」、「海に生きる」の言葉が脈絡なく浮かぶ。
漁港の小さな集落に神社が目立つのは、海への畏敬の念からか。

相変わらず海は強い風が吹いて荒波が立つ。
午後も寒さで雨具は脱げない。
そんな気持ちで山側に眼を移した時、ハッとした。
そこには、もう「春」が。

越前町に入ると、日本海の強風と荒波の浸食で造られた「呼鳥門」と云うのがあった。
そこから幾つものトンネルを抜けて玉川海岸に着く。
写真撮影でいつもより時間がかかったけれど、余り疲れは感じない。
今日の宿は、ここ玉川にある国民宿舎だ。
だが最後まで気を緩めてはいけなかった。
そこから国民宿舎までは勾配のきつい長い坂で、腰が痛くなってしまった。
幸いここの宿も天然温泉で、ゆっくり湯に浸かって腰をほぐす。

今日の撮影で画像データーがCF容量イッパイになる。
CFからCD−Rに画像を移す。



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