No22 国民宿舎のそのとき
<温泉浴場付き国民宿舎>
<豪華ホテル並みの国民宿舎>
<お城が国民宿舎>
<民営の国民宿舎>

国民宿舎は、国民の健全なレクリエーションと健康の増進を図り国民の誰もが低廉でしかも快適に利用できることを目的に昭和31年に制度化された。
地方公共団体が設置・運営する公営のものと、(財)国立公園協会が国民宿舎として適当な一般旅館や宿坊、山小屋等を指定する民営のものがある。
かつては、公営・民営共にさまざまな公的資金が導入される制度があったが、いまはいずれの制度も終了している。
利用者の減少、老朽化、行政改革等により廃止される施設も出てきている。
−−−以上出典「ウィキペディア(Wikipedia)」

国民宿舎の設立経緯や目的は上記のとおりであるが、歩く旅での体験に基づく国民宿舎の現状を紹介する。

国民宿舎は、天然温泉や鉱泉大浴場の設備を持つところが多い。 特に地方公共団体運営の国民宿舎は、地元の人たちが温泉浴場やレストラン等の施設を手軽に利用できるように開放している。 こうした国民宿舎は、地域の健康・福祉施設の意味合いが強い。 後の章で述べる公共の宿と性格が似ているが、こちらの方が料金等のランクが少し上に設定されている。 上記写真の温泉浴場付き国民宿舎は、海沿いにあるそうした宿の典型である。

なかには、写真のように豪華なホテルと見間違う国民宿舎もある。 その立派な玄関前に着いたとき、雨でずぶ濡れになった身体でロビーに入るのが憚られる気がしたほどだ。 眺望の利いた高台にあって、部屋からの眺めはすばらしかった。 一流ホテルやかんぽの宿と見劣りのしない広くてきれいな部屋と清潔な諸設備が用意されている。 こんな贅沢な宿に、一人客でも快く泊めてくれる国民宿舎は本当にありがたかった。

歩く旅ではいろいろな宿に泊まったけれど、一番驚いたのは、写真のお城が宿泊施設になっている国民宿舎である。 何の予備知識もなく、電話帳で調べた番号にかけて予約しただけなので、まさか名前通りに城が宿泊施設になっているとは思わなかった。 しかも、高台に堂々とした姿を見せる本格的な城郭建築である。 日本全国には、地域のシンボルとしてのお城は多々ある。そのほとんどが地域や城の歴史資料等を展示する観光施設として利用されているだけである。 ここのように、天然温泉浴場、会議室、宴会場、結婚式場、宿泊施設等を備えて多目的に利用されているところは他に知らない。 こんなユニークな施設を企画して実現した人たちに、心から敬意を表したい。

上記三つの国民宿舎は、どれも公営である。最後に民営の国民宿舎を紹介する。
上記写真の宿は、一般の旅館が国民宿舎に指定されたものである。 歩く旅で泊まった他の国民宿舎は、みなホテル形式だったのでここが唯一の旅館形式だった。 そのため、国民宿舎に泊まったという印象はなく普通の旅館に泊まった感じだった。 4月だというのに寒い日で、部屋に炬燵が用意されていたのが強く印象に残っている。
平成21年3月時点では、この宿は民営国民宿舎Webガイドに記載されていない。


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