窓辺の風景Ⅰ

歩いて旅をしていると、宿はつくづく「オアシス」だと思う。
宿に着いて、部屋に荷物を下しホッとする一瞬がとくにそうだ。
そんな時、海沿いの宿では窓辺の風景に吸い寄せられることが多い。
夕日と共に刻々と変化する海辺の風景は、いつまでも見飽きることがない。
ときには、言葉にできないほどの夢のような光景に出合うこともある。
旅人はそんな風景に融け込んで、深い「旅情」に浸ってゆく。