「一期一会」 出会い編Ⅲ

この写真のお二人とは、九州雲仙の宿で忘れられない出会をした。
夕食のとき、宿泊客はお二人とわたしの3人だけで自然と会話が始まった。 大阪の甲斐さんと千葉の佐藤さんで、小・中学校の50周年記念同窓会で郷里に帰ってきたという。 私の姉の年代だけど、同じ世代意識からかすぐ打ち解けた雰囲気になった。
同窓会の話から、初恋の話に拡がって大いに盛り上がった。 おく手だった私は、初恋は切ない想いばかりだ。 けれど、彼女たちのは、それとはほど遠く微笑ましいデイト体験をいろいろ面白く語ってくれた。
笑い転げながら、、私たちはこんな青春時代を過ごし、高度経済成長の波に乗って「夢」が持てる世代だったとつくづく思った。

翌朝、洗顔のときに会ったら、「昨夜はあんなことをしゃべってしまって恥ずかしい」としょげていた。 やはり、昭和の女性はしおらしい。「いや、大変楽しかったです」といたっら、ホッとした顔になった。
また、お二人は、私の日本一周徒歩の旅に感動と強い関心を抱いてくれた。

翌朝、宿の玄関前で私を見送った後、友人の車で帰る途中にも歩いている私を見つけて大声で励ましてもくれた。
さらに、日本一周徒歩の旅を果たした報告をしたら、お祝いの品まで送っていただいた。 お二人に感謝するとともに、こんな出会いを演出してくれた宿にも感謝感謝である。