窓辺の風景Ⅱ

前章の空と海と夕日が織りなすドラスチックな風景は、言葉にできない、いや言葉にする必要もないものだ。
一方で、見知らぬまちの生活感が漂ってくるような眺めも、おおいに旅情を醸し出してくれる。
こんな窓辺では、ジェリー藤尾が唄った

知らない街を 歩いてみたい
どこか遠くへ 行ってみたい
知らない海を ながめていたい
どこか遠くへ 行きたい
遠い街 遠い海
夢はるか 一人旅

が独りでに口から流れてくる。