日本一周てくてく紀行

No.21 ひたち・みちのく編(釜石市(休養の一日))

さすがに三陸の道はきつく疲れが溜まってきた。
4月27日に「かんぽの宿松島」で連泊し休養をとってから11日目である。
ホテルで一部屋しかない和室がとれたこともあって、今日は休養日にした。
朝7時に起床して、まず朝風呂に入る。
それから、日課にしている真向法体操をする。
今日は日曜日で、ホテルでの食事はない。
それで、近くのコンビニへ行きサンドウイチと牛乳を買う。
朝食後は洗濯である。

この旅に出るとき、妻が「旅先で不審者に見られないように、せめて服装は小ぎれいに」と注意してくれた。
それで、洗濯はできるだけ毎日するようにしている。
宿に着くと、まずは洗濯機を使わせてもらえないかとたずねる。
結構OKだという宿もあるが、NOの宿の方が多い。
それで、下着はこっそり風呂場で洗ったりする。
しかし、宿によっては浴室での洗濯は禁止という張り紙があって、そうもいかないことがある。
かんぽの宿のように、有料のコインランドリーがある場合はそれを利用する。

さらに時には、今日のように宿の近くのコインランドリーを使うこともある。
ここは、最新の設備で洗濯が400円、乾燥が200円(100円/10分)だった。
わたし一人分の洗濯物はわずかで、ちょっと勿体無い気がする。
しかし、これで2~3日の間は洗濯の心配をしなくて済むのだ。

国道283号線は、釜石港の南にある国道45号の松原交差点から北西へ、花巻市に至る道である。
JR釜石駅や滞在するホテルの前を走る大通りは、この釜石街道と呼ばれる国道283号線である。
この釜石街道沿いに街が発展し、コインランドリーもこちらにあった。
一方、JR釜石駅の南から東へ国道45号までの約1kmの間が、釜石市の中心市街地になっている。

洗濯をして宿に戻り、こんどはその中心市街地の方を散策してみることにした。
今日は日曜日のせいか、商店街は人通りが少なく全体的に活気がないように思った。
昼時になって食事どころがないかと、通りを行ったり来たりした。
開店しているのは、中華店が2店とレストランが1軒だった。
久し振りに洋食が食べたいとレストランを選ぶ。
最初、客はわたし一人だったけれど、夫婦一組と家族連れ一組が間をおいて入ってきた。
店の雰囲気は小ぎれいで、注文したハンバーグランチ(1,098円)もまずまずだった。
ホテルに帰って、また風呂に浸かって、そしてひと眠りした。

このあと、宅急便で我家に送る荷造りをした。

この旅で、頭を悩ましたものに写真機材がある。
旅の記録として写真をとることは、旅の大きな目的だった。
それで、当時デジタル一眼レフカメラの最新機であるキャノンのEOS10Dを購入した。
このEOS10Dの記録媒体(CF)の容量は512MBだった。
そのため、RAW画質で撮ると70枚位しか記録できない。
予備にCFカードは、もう一枚あるが毎日の撮影ではすぐに満杯になる。

それで、満杯になったCFカードの画像は、絶えずCDにコピー・保存し、カードを更新する必要があった。
カメラ機材として、このコピー機、予備のコンパクトカメラ、望遠ズームレンズ、三脚、充電器、コンセント、CD等と結構な荷物になった。
これらだけで3kg超になる。
これに首に下げてるEOS10Dの1.3kgが加わる。

ちょっとおおげさに後方支援物資と呼ぶものは、補充のCDおよび県別道路地図、着替え、我家に届いた私宛の郵便物等である。
逆に我家に送るものは、コピーしたCD、必要のなくなった県別道路地図、宿代領収書、旅先で得た観光パンフ類、必要のなくなった衣類などである。
当初は、この後方支援物資は妻に旅先まで持ってきてもらうつもりだった。
しかし、その落ち合う日時および場所と妻のスケジュールとがなかなか合わなかった。
そのうちに、宅急便の利用を思いつき、今回が初めての体験となった。

そんな訳で、この休養日は後方支援物資の荷解きをしたり、逆に新たな荷造りをしたりと気忙しい一日となった。