今日は休養日にして函館の街を散策した。昭和7年創業という喫茶店に入ってコーヒーをすすりながら旅を振り返ってみた。
これまでの旅で最も印象的なことと言えば二つあります。ひとつは、東北の農漁村は思ってた以上に豊かに見えることです。例の道路地図には、地名も載らない小さな漁村でも都市で見るのと遜色のない民家がけっこう多いのです。二つめは、通り過ぎるまちや集落で子供の声が聞かれないことです。山を下りある漁村の街に入った時、異様な静寂感におそわれたことがあります。救われるのは、通学途中に会う小中学生が、この怪しげな旅人にも挨拶してくれることです。