今日は、山陽新幹線と山陽本線に挟まれた国道を、疾走するダンプの風にあおられながら歩いた。お遍路の島四国から急に現代に引き込まれた異邦人になった気分です。そんな気持ちを救ってくれたのが、今日の宿でした。この宿は、旧山陽道備前片上港の宿として、創業から今年で丁度150年になるそうです。間口は狭いものの、奥行きは長く、廊下を軋ませながら一番奥の部屋に通されました。床、柱、引き戸等々、どれも備前焼きの様に黒びかりしてます。今こうしてメールしていても、物音ひとつ聞こえてきません。再びタイムスリップしたかのようです。