今日は、松山市一番町のホテルに連泊し休養日としました。昼前にホテル前から路面電車に乗って、日本最古の歴史を誇る道後温泉に出かけました。木造三層楼の道後温泉本館に入るのが、この旅の楽しみのひとつでした。この道後温泉のシンボルでもある建物は、明治27年に建てられ国の重要文化財になっています。私は道後温泉本館は、何故か温泉旅館と思い込んでいたのですが、大衆浴場なんです。中は、(1)銭湯感覚で気軽に利用できる一階の「神の湯」コース、(2)二階で浴衣に着替えてお茶とお菓子がいただける「霊の湯」コース、(3)三階の個室利用コースがあります。(2)と(3)には、今は使われていない皇族専用の湯殿「又新殿(ゆうしんでん)」を見学できます。入口で迷った末、(2)のコースにしました。平日の昼時だったせいか、空いていて浴室では一人でした。建物は豪壮な木造建築ですが、浴室は総石造りでした。神の湯も同じで、二つの湯をハシゴした後、広間でお茶とお菓子のサービスを受けました。開け放たれた窓からスダレを抜けて入る風が心地良く、浴衣姿で窓辺の柱に背を預けて座って居ると、何か懐かしい気分と旅の疲れが抜けて行く感覚に浸って、何時までもここに居たいと思ったのでした。