旅の中間点の田ノ浦海岸で昼食をとろうと食事処に入った。ラーメン定食を食べ終ると、それを見計らった様に話しかけてきた人がいた。他のテーブルで食事をしていた3人の中のひとりで、30代後半の男性でした。私のカメラや旅姿から、写真や旅の話になった。私が北海道一周してきた話をしたら、彼も19歳のとき、バイクで回った話をしてくれた。貧乏旅行で、バス停や駅に寝泊まりして20日間で一周したそうだ。寒かったことや、ひもじかった事を懐かしそうに、目を輝かせて話してくれた。少しアルコールが入っていたせいか、一時、貧しくても恐れず未知に挑戦し夢を抱いていた19歳に戻ったかの様でした。