2006/06/04 遠い記憶

(日置市伊集院町徳重~鹿児島市東千石町 21km)

鹿児島の街に来たのは二度目です。初めて来たのは38年前です。大学の卒業式を終えて会社勤めが始まるまでのフリータイムに、友人のO君と沖縄旅行をした時でした。沖縄に行くには、パスポートが必要な時代でした。鹿児島までは列車で、そこから一昼夜かけて沖縄に渡ったのです。しかし、鹿児島の記憶は、錦江湾のフェリー上での事が微かにあるだけでその他は全く無いのです。それは、勤務先は地元名古屋と思い込んでいた私に、東京勤務の知らせが着て、慌てて日程を縮めて急いで帰ったのと、外の風景より将来の夢を語るのに夢中だったせいかもしれない。今想うと、あの時、私の人生航路は大きく舵をきられていたのです。