今日の宿は、第86番札所志度寺の近くです。ここに泊まる「順打ち」で巡っているお遍路は、明日には最終の88番札所に到ります。逆廻りの旅人も、明日は高松に36日振りに戻って、そこからフェリーで宇野港に向かいます。そんなお遍路と旅人が、どんな会話を交すか楽しみでした。しかし、あいにく歩きお遍路は居なく、自転車で巡ってきた65歳の男性一人と同宿でした。この男性も、明日で苦しかった旅が終わる嬉しさが顔いっぱいに表れていました。残念ながら、自転車の旅と歩く旅では感覚的に違いがあるのか、打てば響くとはいかなかったけれど楽しい会話ができました。部屋で四国の地図をひろげて、歩いた道のりをたどると、懐かしいお遍路達や宿の女将さん達の顔が浮かんできます。36日は、長かった様な短かった様な気がしてます。