2006/07/04 山頭火の実像

(山口市小郡町黄金町~防府市八王子 19km)

今日も一時、強い雷雨がありましたがJR防府駅前に着く頃は晴れた。そこになんと種田山頭火の銅像が立ってました。台座の説明書きによると、山頭火はまさにここ防府市八王子に誕生したとのこと。早速、駅の観光案内所へ行き観光パンフをもらう。それを読むと、山頭火生家跡から彼が小学校へ通った道が「山頭火の小径」として残されているとある。早速行ってみると、幅一間位の路地に土塀や小さな水路、そして往時を偲ばせる軒下に山頭火の句の木札が掛けられていた。ひとり、路地に入り込むと懐かしいタイムスリップしたような感覚になったのです。この旅の先々で、山頭火の句碑に出会い、いやでも彼についてあれこれ想像を逞しくしたのでした。骨太でズングリ、ふてぶてしいほどの豪放さ等々です。しかし、銅像は眼鏡をかけて細身で学者肌のよう。ただ顔付きは、よくみると鋭い気迫を漂わせています。ようやく、山頭火の実像を捉えたかの様でした。
「分け入っても分け入っても青い山」。私の好きな山頭火さんの一句です。