熊野灘に沿う伊勢路の旅は、今日で終りです。かつて伊勢路では、熊野古道を旅する人は「風の人」、土地に暮らす人は「土の人」と呼ばれたそうです。歩いて日本一周する旅人も、土の人からみると、小さな風の様なものだと思います。この風は、土地、土地で温められて、また次の地へと吹いて行くのです。