2006/10/30 お弁当

(さぬき市志度~岡山県玉野市築港 15km)

今日は、さぬき市志度から高松市の高松港まで15kmで、そこからフェリーで岡山県玉野市宇野港まで1時間の旅でした。今朝、宿を出るとき女将さんが、よろしかったらお弁当をどうぞとポリ袋を渡してくれました。歩く旅では、昼時に食事処が見つかるとは限らないので願ってもないモノです。お遍路達にとっても同様です。しかし私は、今日は四国最後の昼食なので、高松市街地の繁華街で何か美味しいものをと考えていた。それで一瞬迷った。でもすぐに、女将さんの好意を喜んで受ける事にした。そして、高松城跡の玉藻公園でそのお弁当をひろげて驚きました。添付の画像を見てください。平凡な弁当に見えるかもしれません。でも、歩いてながい旅をしている者にとって、実に過不足のない行き届いたお弁当なのです。しかも、宿代からみて朝夕の食事や洗濯等のサービスで十分なのに、この弁当はさらなるサービスなのです。これは、商売を超えた女将さんの旅する人達に対する思い遣りと感じるのです。宇高連絡船のデッキで、こんな感慨を抱きながら遠く小さくなって行く四国の山並みを何時までも見つづけたのでした。