歩く旅を続けていると、つくづく、宿はオアシスだと思う。特に、今日の様に雨の中、荒涼たる原野を突っ切って宿にたどり着いた時がそうです。ましてやずふ濡れの私を予想して、部屋の薪ストーブが焚かれていたりすると。今日の鵡川町の宿は、やさしい心遣いのある歴史を感じさせてくれる旅館です。しかも、トイレや風呂は現代的な設備ですが、それ以外は極力、旧いものを大切に活かしておられてそれがとても魅力的です。