2005/09/05 潮の流れ

(鯵ヶ沢町駅前~深浦町千畳敷 17.5km)

今日は鰺ヶ沢町から深浦町の千畳敷海岸までの旅です。再び、日本海を眺めながらの旅でした。昔から日本海沿岸は、黒潮の流れに乗って盛んに交易が行われて栄えたと言われています。先日の三内丸山遺跡でも、ガイドさんがここの縄文人は、黒潮を使って新潟地方と交易していたと話した。そして、こう話したら「新潟から黒潮に乗って来るのは分かるけど、帰る時はどうするんですか」の質問があり、話に詰まった事があったそうです。その時、案内客の中に漁師さんがいて、「それは簡単です。北上する黒潮は岬に当たると、その一部は逆流して南下し本流に戻る性質があるので、それを見つけて乗ればよい」と説明してくれたそうです。私も北海道の日本海沿いを歩いていた時に、潮の流れが南に向かっていて、自分の錯覚かと思った事がありこれで納得できました。これからの旅は、そうした日本海交易の跡を辿り、いにしえの繁栄の様子を想像しながら歩きたいと思います。