今日は小雨が降ったり止んだりする天気で、右手にずっとみえる伊予灘は島かげも見えず日本海の様です。そんな状況で単調になりがちな旅に救いとなったのが、特異な民家の景観でした。伊予地方特有のいぶし銀の瓦と各々に凝った飾り瓦の屋根に、表面を真っ黒に焦がした板で出来た壁が調和して、その姿は優雅と重厚さを兼ね備えて魅了します。中には、添付画像の様に曲線の破風屋根を2または3層に積み重ねた豪華な民家も結構多いのです。勿論、現代的なプレハブやコンクリート造りの民家もあります。旅人の眼には、和風建築の方が周囲の自然景観ともマッチして美しく、何よりも土地の歴史と伝統を愛し、固くなに守って行こうとする住む人の心意気が感じられて嬉しいのです。