今日の道中で小雨のなか新居関跡の前を通って、休憩しようとJR新居町駅の階段を上がった。そしたら、えらく風通しの良い?ベンチの上で寝袋にくるまって人が寝ていた。よくこんなところで眠れるものだと感心して眺めると、側に置いたバックや靴からして私と同じ旅人のようだ。暫くしてムックリと起き上がった顔を見ると、まだ少し幼さが残る若者だった。話しかけてみると、自転車で日本一周しているところだと云う。横浜のY君で、今年高校を卒業してこの旅に出たのだとも云う。旅たって5ヶ月になるそうで、この間親切な人に出会ってその家に泊めて貰った以外は野宿だそうです。寒そうなので、温かい缶コーヒーを勧めると喜んでくれ、いろいろ話をしてくれた。風呂も何日も入っていないそうだけど、皮膚の新陳代謝が良いのか、日焼けして黒くなっているけど艶のある顔色です。荷物を盗まれたり、自転車は二台乗り潰し、何度かの転倒で荷箱や荷袋をボロボロにしながらも、素晴らしい笑顔を見せてくれました。苦しかった旅も終わりに近づき、自分の進む道が見えたそうです。介護士の学校に行くそうです。若さが、こんなに眩しく見えたのは初めてです。