2006/12/05 ふるさと入り

(愛知県蟹江町~名古屋市緑区鳴海町 20km)

わたしのふるさとは、名古屋の南西に位置する中川区荒子町です。最近は、加賀百万石の藩祖前田利家の出身地として、また尾張四観音のひとつで円空仏を数多く蔵する荒子観音寺のある町で知られる様になりました。江戸時代の東海道は、熱田の宮宿から次の桑名宿へは、揖斐、長良、木曽の三川を避けて海上七里を船で行くことになっていました。しかし、陸上のルートもあって、そのひとつがふるさとを東西に貫いていました。桑名街道と呼ばれ、中学生までその街道筋の家で育ちました。この歩く旅で、旧街道筋に入ると強烈に懐かしさを覚えたのはこのせいかもしれません。周辺は田園風景がひろがっていた町は、今は民家やビルで埋め尽されています。今日は、名古屋の西部から薄い記憶を頼りに桑名街道を探しながら辿ってふるさとに入りました。街道筋にあった生家から少し離れた所にある現在の実家には昼食に寄ったのですが、長い旅をして漸く自分のルーツにたどり着いた心境でした。